「最近髪のボリュームが減った…」「なんだか地肌が目立ってきた」と感じたら、びまん性脱毛症になっているかもしれません。
びまん性脱毛症とは、女性に多い脱毛症で頭髪全体のボリュームが減ることが特徴です。びまん性脱毛症は普段のケアを意識すれば改善できることが多いんです。
今回はびまん性脱毛症について、その原因とケアの方法ついてご紹介してきます。
1.女性に多い「びまん性脱毛症」とは
薄毛は2パターン
薄毛は頭髪の量が減ってしまい、地肌が透けて見えてしまう状態のことを言います。ただ、薄毛と一言にいっても、2つのパターンがあるんです。
- 本数は変わらずに、ケガ痩せて細くなってしまうパターン
- 毛が抜け落ちて本数そのものが減ってしまうパターン
女性の薄毛は本数は変わらずに、毛が痩せて細くなってしまうパターンが多いんです。
びまん性脱毛症とは
びまん性脱毛症とは、男性の脱毛症のように一部分の髪が集中的に抜け落ちるわけではなく、頭髪が全体的に少しずつ抜ける脱毛症で、女性に多い脱毛症です。
びまん性脱毛症の特徴は、髪が細くなり髪全体のボリュームが減るというところです。
髪が細くなれば頭皮が見えるようになる
髪が細くなれば、髪が覆っている頭皮の面積は少なくなります。
日本人の髪の太さは正常な髪で平均0.08mmです。髪が細くなると平均0.06mmくらいまで細くなります。
1本あたりは0.02mmと小さな差に見えるかもしれませんが、頭全体で考えると、髪が覆っている頭皮の面積は約40%も減ってしまうんです。
当然頭皮が透けて見えてしまいますよね…
2.びまん性脱毛症の5つの原因を紹介します
びまん性脱毛症は30代以降の女性は1度は経験するといわれているほど、誰にでも起きることなんです。
原因は様々あり、1つじゃなく、いくつもの原因が重なって起きることも多いんです。
加齢によるホルモンバランスの変化
びまん性脱毛症はホルモンバランスの乱れによって引き起こされることが多いです。
特に年齢を重ねた女性ほど、髪が細くなりボリュームがなくなるのはホルモンバランスが崩れてしまっているからなんです。
女性ホルモンには、髪の発毛や成長を促す効果があります。なので、女性ホルモン濃度が下がると髪を生やして育てる力が低下してしまいます。
その結果、生えてくる毛が細く柔らかく、抜けやすい髪になってしまうんです。
頭皮の血行不良
毛母細胞の周りは毛細血管という細い血管が密集しています。
栄養は血管を通して運ばれるので、頭皮の血行不良は大問題なんです!
栄養がうまく運ばれないと、細胞の活動も鈍くなるので、髪に栄養を届けることができなくなってしまうんです
そして、毛母細胞が髪を作れなくなり、抜け毛や薄毛の原因にもなります。
ストレス
今は女性でもバリバリ働く忙しい時代。そのため仕事や日々のストレスが薄毛を招いている20.30代の方が急増しています。
ストレスが無くなれば改善は見込めますが、そんなにすぐ環境は変えられないから。と、そのままにしていると、毛根は衰え、髪となる成分を毛乳頭にしっかり届ける事が出来にくくなってしまいます。
その結果、細くてハリコシの無い弱い髪しか育たず、髪全体のボリュームが減ってしまうんです。
女性特有の抜け毛FAGA
びまん性脱毛症の原因にFAGA(女性の男性型脱毛症)というものがあります。
AGA(男性型脱毛症)はCMでも流れるようになり、広く認知されるようになりました。
しかし、女性にもこの症状がでることがあるんです。
FAGAは女性版のAGAなんです。
ホルモンバランスが崩れることで、男性ホルモンが優位になったときに発症することがあります。
生え際から後頭部にかけてだけ抜け毛が増えた、毛髪が柔らかくコシがなくなったなどの症状が出たときはFAGAの可能性があります。
誤ったヘアケア
間違ったヘアケアは、特にシャンプーとトリートメントは頭皮のカサつき、臭い、ベタつきの原因になってしまい、頭皮環境の悪化は薄毛、抜け毛の大きな要因に…
また、頭皮に合っていないシャンプーも、ベタつきや、カサつき、髪のきしみの原因になってしまいます。
髪のきしみは絡まりの原因でもあり、抜け毛が増える要因になります。
3.びまん性脱毛症は治る!?チェックしてほしい5つのポイント
びまん性脱毛症は先ほど紹介した5つの原因が重なり合って、起こります。つまり、原因が1つの時もあれば、5つの原因が一緒になっておきることもあるんです。
FAGAは治療が必要な部分もありますが、多くのびまん性脱毛症は日々のケアで改善することもできます。
正しい生活習慣を意識する
加齢によるホルモンバランスの低下はどうしようもないところもありますが、生活習慣を良くすれば髪を生やす力をアップさせることはできます。
髪に栄養を届け細胞分裂を活発にするために「睡眠」と「食事」を意識してください!
睡眠中に細胞は一番活発に働きます。成長ホルモンが最も出やすい22時から2時の間は眠っているように心がけましょう。
成長ホルモンの分泌は、毛母細胞の細胞分裂を活発にするので、発毛・育毛を促す効果があります。
食生活を見直すことも薄毛の対策や予防につながります。私たちは身体の中である程度の栄養を作ることもできますが、多くは食事から栄養を摂取しています。なので、髪の毛を育てるための栄養も、食べ物からの摂取が必須です!
特に意識して取りたい栄養素は次の3つです。
- たんぱく質
- 亜鉛
- ビタミン類
ストレスと上手に付き合う
ストレスを感じやすいか、ため込みやすいかはやはり個人差があります。自分なりのストレスの上手な発散方法を見つけておきましょう!
おすすめのストレス発散方法
- 仕事から離れ、旅行に行く
- 大きい声を出したり、泣いたり、感情をあらわにする
- ご褒美をあげる
- 運動して身体を動かす
頭皮の血行促進を良くする
健康な髪を育てるためには、髪の土台となる頭皮の健康も欠かせません。頭皮マッサージをして、頭皮の血行をよくすることで髪の成長を促進させることができます。
マッサージは髪の生え際、耳の後ろ、襟足の3か所から、それぞれ頭頂部に向けて指の腹でゆっくりと揉んでいきます。この時、爪を立てないように注意しましょう。
さらに、くしを使うのも効果的です。くしを使うと頭皮を直接刺激できるので、頭皮の血行を促進することができます!
適切なシャンプーを選ぶ
洗浄力が強すぎると皮脂を落としすぎてしまい、かえって頭皮トラブルを招きかねません。
頭皮トラブルは抜け毛を増やす原因になるので、洗浄力がマイルドなシャンプーで頭皮を洗い上げることがポイントです。
健康な頭皮と髪を目指すなら、頭皮への刺激が少ないアミノ酸シャンプーがおすすめです。優しい洗い心地で、頭皮や髪の余分な油分だけを洗い流して、必要な油分を残してくれます。
アミノ酸シャンプーについては、こちらでもっと詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください!
【必見】アミノ酸シャンプーって?メリット・デメリットまとめてみた
4.まとめ
びまん性脱毛症とは、女性が発症しやすい脱毛症で、男性の脱毛症のように一部の髪が抜けるのではなく、頭髪全体が薄くなる症状が特徴です。
びまん性脱毛症は日常生活を正すことで予防・改善ができることもありますし、そのほかにもシャンプーを頭皮に優しいものに変えることでも改善することがあります。
まずは髪を健康に保つため、生活のリズムと食事の栄養を整え、正しい知識を知る。という事から始めてみてください。明るい未来の自分のために、美髪ライフを取り入れてみてください!