「発毛剤と育毛剤ってどう違うの?」
「薄毛が気になり始めてきたけど、どっちを使えばいいの?」
髪を生やすための手段として有効な発毛剤や育毛剤ですが、違いって分かりますか?
発毛剤と育毛剤には目的や効果に違いがあります。
今回は発毛剤と育毛剤の違いをそれぞれに含まれる成分と比較しながら紹介していきます。
1.育毛剤と発毛剤の違い
育毛剤と発毛剤には明確に違いがあります。
発毛剤 | 育毛剤 | |
目的 | 発毛を促進して、髪を増やす | 今ある髪を育て、抜け毛を防止する |
効果 | 薄毛の治療 | 抜け毛の予防 |
区分 | 医薬品 | 医薬部外品 |
購入方法 | 薬剤師がいないと買えない | 薬剤師がいなくても買える |
まとめるとこんな感じです。
育毛剤と発毛剤では目的も効果も違います
育毛剤は、頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与える働きがあり、ハリコシがあり抜けにくい、健康的な髪を育てるのが目的できます。
さらに、頭皮を健康にする効果も期待できるので、育毛効果の他に、フケやかゆみなどの頭皮トラブルの予防や改善にも役立つので、幅広い方におすすめなんです!
一方で、発毛剤は発毛成分のミノキシジルが主に配合されており、新しい髪を生やし、成長させることに特化しています。
毛母細胞を活性化することで、薄毛や抜け毛を改善するだけでなく、新しい髪を生やし成長させることが発毛剤の効果です。
- 育毛剤は今ある髪を強く育てて、抜け毛を防ぐ予防が目的
- 発毛剤は新しい髪を生やして、ヘアサイクルを正常に戻す治療が目的
発毛剤は薬剤師からしか買えない
発毛剤はAGAで失われてしまった髪を新しく生やすことが目的なので、治療が目的の薬です。
なので、医薬品に分類されます。
発毛剤で有名な「リアップ」や「スカルプD メディカルミノキ5」は第一類医薬品に分類されています!
第一類医薬品は強い効果が期待できますが、副作用も出やすいという特徴があります。なので、医師や薬剤師から指導や説明を受けないと買うことができない製品なんです。
発毛剤もドラッグストアで買うこともできるんですが、薬剤師さんのいるドラッグストアでないと買うことはできません!
2.育毛剤と発毛剤に含まれる成分を紹介
育毛剤や発毛剤を選ぶときにどんな成分が含まれているか、やっぱり気になりますよね。
けれど、製品裏面の成分表示を見ても、難しくて長い名前の成分が書かれているだけで、どの成分にどんな効果があるのか、わからないですよね…
ここからは、育毛剤と発毛剤に含まれている成分の特徴を詳しく解説していきます。
育毛剤に含まれている有効な成分を紹介
育毛剤には、抜け毛や薄毛の予防や髪や頭皮に働きかけて、ハリコシのある健康的な髪にするための成分が配合されています。
育毛剤に含まれている有効成分はおもに3つです。
- 発毛を促進する成分
- 頭皮環境を改善する成分
- 抜け毛を予防する成分
具体的にどんな成分が配合されているのか、詳しく紹介していきます!
発毛を促進する成分
髪の毛は毛根の奥にある「毛母細胞」から作り出されます。
毛母細胞は、血管から栄養を受け取って髪を成長させるので、発毛を促すためには、「毛母細胞の活性化」と「血行の促進」がとっても重要になんです。
発毛を促進させる効果のある成分には、この2つの効果が期待できるんです。
- センブリエキス
- ニンジンエキス
- アデノシン
- ペンタデカン酸グリセリド
- パントネニルエチルエーテル
- トコフェロール酢酸エステル
頭皮環境を改善する成分
髪の毛の成長には、頭皮環境も大きく関係しています。頭皮環境が悪化してしまうと、元気な髪は生えてくることができません。
さらに、頭皮環境の悪化はフケやかゆみ、抜け毛などの頭皮トラブルの原因にあることもあるんです!
頭皮トラブルを防ぎ、元気な髪を生やすためにも、頭皮は健康な状態にしておきたいんです!
- グリチルリチン酸2K
- クジンエキス
- セファライン
- ジフェンヒドラミン硝酸塩
- サイトプリン
- イソプロピルメチルフェノール
抜け毛を予防する成分
男性の抜け毛の多くはAGAが主な原因といわれています。
AGAはDHT(ジヒドロキシテストステロン)という男性ホルモンが原因です。DHTはヘアサイクルを狂わせてしまい、髪が成長する前に抜けてしまうんです。
抜け毛を予防するにはDHTの働きを抑制することが大切です。
- t-フラバノン
- エチニルエストラジオール
- フェナステリド
発毛剤に含まれている有効成分を紹介
発毛剤は「症状の治療」を目的にした薬なんです。
発毛効果の高い成分が配合されているので、使用することで薄毛・抜け毛を治療することができます。
ただ、高価が強い反面、発毛剤は副作用が出やすいという特徴もあります。使用するときは医師や薬剤師の診断や説明を受ける必要があります。
髪の毛を生み出す成分
- ミノキシジル:血行促進、発毛作用
- デュタステリド:DHT抑制、抜け毛防止作用
- フィナステリド:DHT抑制、抜け毛防止作用
- プロペシア:DHT抑制、抜け毛防止作用
3.目的に合わせて、正しい使い分けをするのが大切
発毛剤と育毛剤はそれぞれ目的と効果が異なるので、髪の状態によって使い分けることが大切です。
- 髪のボリュームダウンやハリ・コシの低下が気になる方は育毛剤がおすすめ
- 薄毛が目立っていて、脱毛が多くなってきた方には発毛剤がおすすめ
育毛剤はあくまでも予防が目的で、今ある髪を強く育てながら、頭皮の状態を整えて抜け毛を防いでいきます。
発毛剤は治療が目的で、AGAによって抜け毛や薄毛が進行している状態を改善して髪を生やしていきます。
4.髪を早く育てたい!発毛剤と育毛剤は併用してもいいの?
「少しでも早く髪の悩みを解決したい。発毛剤と育毛剤を併せて使えば効果もアップするかも…」と思いませんか?
ですが、発毛剤と育毛剤の併用はNGです。
効果が十分に発揮されなくなる
発毛剤や育毛剤は、通常1つで十分な効果が出るように、成分の濃度が調整されています。
けれど、発毛剤と育毛剤を併せて使うと、バランスが崩れてしまい、「有効成分がうまく吸収されない」「成分が吸収されすぎてしまう」など問題になってしまう可能性があるんです!
副作用のリスクが高くなる
先ほどの成分が吸収されすぎてしまうと、副作用のリスクが高くなってしまいます。
薬には効果を十分に発揮する適正量が決まっています。過剰に吸収しすぎてしまうと効果がアップするよりも、むしろ身体によくない働きをしてしまうんです。
この理由があるので、発毛剤と育毛剤は併用はせず、自分に合った1つに絞って使いましょう。
5.まとめ
いかがでしたか。
今回は、発毛剤と育毛剤の違いを使われている成分からご紹介しました。
発毛剤も育毛剤も、髪の悩みを解決するための重要なアイテムです。薄毛や抜け毛の予防や治療は、進行する前に早い段階で始めるのがベストです。
自身の髪や頭皮の状態や目的に合わせて、適した方を使ってください!